女の人

現代人に迫る心の病

カウンセリング

うつ病のチェック方法と注意すべき点

日本では、100人に7人程度は一生のうちにうつ病にかかるというデータがあります。仕事や家庭でストレスの多い現代人に顕著な心の病として紹介されることの多い病気ですが、人類がうつ病に罹患するのは最近に限ったことではありません。うつ病の原因は脳内物質を中心とするホルモンバランスの乱れであると考えられており、不規則な生活や、女性であれば出産後のホルモン量の変化によってうつ病は昔から存在してきました。うつ病かどうかをチェックするための項目集はインターネット上にも多数存在します。これらはどれもうつ病の主な症状や、特徴的な傾向をまとめたもので、具体的な症状には個人差があるため、確実なチェック方法は存在しません。精神病は必ずしも数値での診断ができないため、疑わしい傾向が表れたときは医師の診断を受け、プロの目でチェックしてもらうことが確実な方法となるでしょう。とはいえ、精神科医にかかる前に、病院に行くべきか否かを判断するためのチェック項目が必要ですので、特徴的なまとめておきます。まずは、不安や自責などのマイナス思考に陥りやすいという特徴です。「死にたくなる」「自分が無価値だと感じる」と表現されますが、この傾向が表れる方は重度のうつ病といえます。「うつ」という状態をこの状態だと理解している方も多いことでしょう。しかし、これはあくまでホルモンバランスの乱れによって引き起こされる末期的な症状であって、ここに至るまでにも気づく機会はあります。マイナス思考の前段階として現れる傾向が、集中力・思考力・記憶力といった脳の機能の低下です。何かに興味を持つことが難しくなり、人の話を聞いたり記憶したりすることも困難になります。物忘れが多くなったり、音楽やテレビが面白いと感じなくなったら、この傾向が表れていると判断できます。無気力といううつ病の代表的な特徴も、集中力の欠如からもたらされていることがあります。物事の決断も遅くなり、仕事にも支障をきたす特徴です。また、うつ状態では神経の緊張が続き、精神面よりも先に身体面で異常をきたしている場合もあります。食事を味気なく感じたり、夜眠れず、眠れても早く目が覚めてしまったり、頭痛やめまい、肩こりなどに悩まされたりします。冬場であれば、冷え性でもないはずなのに手足の指先が冷え切ったりします。うつ病か否かをチェックする上で絶対に見落としてはいけないもう一つの病気があります。それは、同じくうつ状態を伴う双極性障害と呼ばれる病気です。双極性障害は「うつ」(落ち込んだ状態)と「躁」(ハイテンション)を繰り返す病気で、治療方法も効果のある薬もまったく違います。脳内伝達物質系のホルモンバランスの乱れから発症する病気である点は共通するのですが、抗うつ剤を双極性障害の患者に投与すれば、「躁」状態を悪化させ、逆効果となります。紛らわしい病気として有名ですので、精神科医であれば双極性障害である可能性も常に視野に入れています。その意味でも、問診表やチェック項目を頼りにしての自己診断はあくまで目安として考え、うつの傾向があると感じたときは速やかに精神科医を受診するよう心がけてください。